学校案内

ペベオ絵画修復エデュケーション・センター

世界の美術文化の未来の扉を開くために

ペベオ社 代表 Eric Chaveau, Robert Chaveau

当ペベオ社は、本拠を南フランス・プロヴァンスに置き、1919年設立以来、品質の高い顔料と絵の具の生産に取り組んできました。シャガールやピカソらの巨匠からも高く評価され、世界で揺るぎない絵具会社としての地位を築いてまいりました。それは、ルーブル美術館やロンドンナショナルギャラリーをはじめとする共同クリザテルプロジェクトに参画し、当社の絵の具がその研究に使用されたことからも、その信用度の高さがお分かり頂けるかと思います。

この度、日本の地において、ルーブル美術館で高い修復技術を習得された加賀優記子氏の運営される鎌倉絵画修復工房の協力を得て、絵画修復技術、絵画技法および絵画材料の研究をするセンターを設けることに致しました。それは、当社が長年培ってきた絵の具の知識を次世代の方々へ広めることで、世界の美術文化に貢献したいと考えたからです。

ルーブルに於ける関係、言語、知識の伝承を望む意思などの、加賀氏と当社とのたくさんの類似点から、また、文化都市である鎌倉に程近い静かなアトリエも、絵画修復を学ぶには絶好の環境であり、この絵画修復エデュケーション・センターをこの地に設置することに決定したのです。

ペベオ社 代表 Eric Chaveau, Robert Chaveau

ペベオ社

当社は絵具会社では稀にみるグローバルな展開をし、フランス・イギリス・ドイツ・イタリア・スペインとヨーロッパ諸国をはじめ、アメリカ・日本はもちろん、中国にも大きく進出しております。当社は、中国上海工場進出において、その業績が高く評価され、2007年11月、現フランス大統領ニコラ・サルコジより優良企業として表彰されました。

ペベオフランス本社サイトはこちら

ルーブル美術館や欧米の美術館で培った最高の技術

加賀優記子作業場

鎌倉絵画修復工房 代表 加賀優記子

私が、ルーブル美術館勤務を経て設立した、当修復工房も、設立から早25年を迎えます。

これまでに修復した作品は、おそらく500点以上を優に超えるでしょう。

その一点々の作品の持つ、異なる症状を処置してきた経験の蓄積を、そしてルーブル美術館及び、各国で培った修復に関する知識を、自分が若い世代の方々に伝える年代に入ったと実感している処に、この度ペベオ株式会社さんより、美術の仕事を目指す人に社会貢献したいというお話を受けて大変感銘し、この学校設立のプロジェクトに当工房も参加することに致しました。

ぺべオ社は、フラゴナールという名称の、大変質の高い油絵の具を生産している、フランスの老舗の絵の具会社です。ルーブルの光学調査プロジェクトに参加し、絵の具を資料見本として提供している程、信用度の高いメーカーです。

私は、こうした双方のルーブルとの繋がりや、私達が設立する修復学校の生徒達が、 このペベオ絵の具会社の強力な援助の下、フランスのみならず、世界規模の学会で、ともに研究発表を行い、切磋琢磨していけるという、この上も無い環境を持っている事に、大きな誇りと喜びを持っています。

また、当修復工房も、長年コロー、ピカソ、ルノワールなどの名画を手掛けて来ており、これ等本物の名画を目の当たりにしながらの研修は、貴重な経験をもたらす事でしょう。(*注 残念ながら、研修期間は名画を直接処置する事は出来ませんが・・・。)
3年という研修期間は、決して十分な時間ではありません。しかし、我々はこの短い研修期間に於いて、大変濃密で、実践的な授業体系を組む事で、高度な技術力を有する、実務能力の高い修復者の育成を目指します。

ただし、私自身は、私自身の経験から、やはり本物の名画のある、名画が生まれて来た国での経験も、積んだ方が良いと考えています。そこで、授業の中では、英語でのテキスト読解、レポート作成能力をつける事にも力を入れ、ヨーロッパ、北米圏の著名な修復関連の大学、研修機関への入所・入学を目差す事も、重要な目的の一つと定めます。

他にも、希望者には、海外のプライベート修復学校でも学ぶことが出来るように、学校側が交渉・斡旋を行います。
(2015年、フランス屈指の修復工房IACCと提携が実現、当学校の卒業生が研修者として無償で受け入れていただいています。)

更に、付け加えたい事は、昨今のような経済危機の中、私達は修復学校の卒業生のために、出来るだけ雇用の創出も図りたいと考えています。例えば、当修復工房又は修復学校での講師・助手としての雇用、また海外での修復工房の設立・雇用についても考慮しています。

修復は、美術史、絵画技法史、材料学、化学、デッサン、油絵、語学・・、と学ぶべき事が多岐に渡る学問であります。しかし、それだけに、学ぶ価値のある、まさに芸術の深淵に近づく事の出来る学問でもあります。一緒に、この道を歩まんとされる諸君を、待ち望んでいます。

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